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JVCパレスチナ事業は、2022年で事業開始から30年を迎えました。1991年に勃発した湾岸戦争に伴いイラク国内での調査と緊急支援を実施する中で、中東地域の最も重要かつ緊急な問題は、パレスチナ問題であるということを認識し、1992年に調査に入ったことがJVCのパレスチナ事業の始まりでした。
それから30年が経ちましたが、その間にもパレスチナの土地はどんどん浸食され、人びとは家や土地だけでなく尊厳を奪われ続け、繰り返される暴力や空爆によって多くの命が失われています。
JVCは、このような状況の中にありながら地域のためにと力を尽くす人々とともに、出来る限りの支援を続けていきたいと考えています。みなさまからのこれまでのご支援に心よりの感謝を申し上げます。そして、これからもパレスチナの人々をともに支えていただけましたら誠に幸いです。
JVCがパレスチナで活動を始めて30年になります。それは決して「喜ばしい」30年ではありません。活動開始の翌年、1993年に結ばれた「オスロ合意」によってパレスチナ問題は解決に向かうかと思われましたが、期待は裏切られました。今日に至るまで、イスラエルによる占領は強まり、入植地の建設が進み、封鎖されたガザ地区への空爆が繰り返されています。
私は2017年にガザを訪れました。2014年の空爆によって破壊された建物の残骸がまだ残っていました。子どもたちの健康を守るJVCの活動は、地域の女性ボランティアさんたちが担っていました。一緒に家庭訪問をした際、誇りを持って活動している彼女たちの姿が印象的でした。
この30年、私たちはパレスチナの人びとの強さと明るさに多くを学んできました。そんな人びとが安心して暮らせる日々を取り戻すため、これからも活動を続けます。
多くの方々に支えられて、今年、JVCはパレスチナでの事業開始から30年の節目を迎えることができました。みなさまにはいつも心あたたまるご支援や叱咤激励をいただき、有難うございます。改めてこの場で感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
30年もの間支援活動が続いているということは、支援が必要な状況が今なお存在しているということに他なりません。残念ながら30年が経過してもパレスチナの人びとを取り巻く状況に改善の兆しは見えず、課題は多様化・複雑化し、理不尽な人権侵害のニュースに接する機会は増す一方です。
つい先日もイスラエルとガザの間での激しい攻撃があり、15名の子どもを含む尊い市民の命が犠牲になってしまいました。その際、ガザのエル・ワファ病院の院長バスマン氏から「私が最も心配しているのは、ガザの人びとは死んで良くて、ウクライナの人びとは死んではいけないかのように、世界が私たちから目を背けていることです」とのメッセージを受けました。
30周年を迎え、「困難な状況にあるパレスチナの人びとにどう寄り添うことができるのか」、改めて問われているように思います。パレスチナの人びとが人としての尊厳をもって自分らしく生きられるよう、より多くの人たちにパレスチナの現状を知ってもらい困難な状況の改善にお力添えをいただけるよう、これからも現地の人たちとともに活動を続けていきたいと思います。この目標に向かってみなさまと一緒に歩を進めるべく、引き続きのご支援をいただけましたら幸いです。
現地パートナー団体 アル・デル・インサーン
ラナ・アルウェシャヒー
(プロジェクト・コーディネーター)
ガザ地区で非常に弱い立場に置かれ、栄養失調や貧血に苦しむ子どもたちを支援するため、10年以上にわたって、私たちアル・デル・インサーンとともに努力してきてくださったことに大変感謝しています。
これまでJVCとAEIがともに実施してきた活動は、現地の人々に大変喜ばれており、素晴らしい成功事例も得ることができています。
今後もJVCとともに、子どもたちが高いレベルの健康と栄養を享受できるよう、ともに活動を継続していけるよう願っています。
ガザは、特に戦争や攻撃の後、非常に悪い経済状況に苦しんでおり、栄養失調の子どもたちの数はますます増えています。ガザの人々はみなさんの助けを必要としてます。どうか、ガザの子どもたちのことを忘れないでください。
東エルサレムのシルワン地区およびアットゥーリ地区にて、現地のパートナー団体(AWC)とともに、女性たちが自らの権利を学ぶ研修と、自ら収入を手にする手段を得るための職業訓練を実施しています。自分たちの持つ権利を認識すると同時に、女性たちが実際に行動を起こして成功体験を得ることで、エンパワメントの相乗効果を目指しています。
ガザ地区中部にて、母子保健に特化した活動を行う現地NGOであるAEI(アル・デル・インサーン)とともに、5歳以下の子どもの健診とフォローアップ、地域の子育てアドバイザーとなるボランティアの育成、そして子どもの栄養失調の予防と改善および発達と発育に関する保護者への教育を中心とした活動を行っています。
パレスチナで活動する国際NGOの連合体AIDA(国際開発機関協会)の
一員として、AIDAの声明への署名や、日本政府への働きかけを行っています。
また、ホームページからの発信や、寄稿・執筆活動、報告会や講演などを
通じて、主に日本社会に向けて現地の声を届け、多くの人たちにパレスチナ問題について知ってもらうべく、発信活動を行っています。